AI時代にプログラミングは必要か、について思うこと

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2026年一発目の記事ということで今回は、いかにもブログっぽく、読み物として書こうと思います。

都合上、カテゴリとしてLabVIEWの解説というくくりにしていますが、LabVIEWに限定した話は一番最後の少しだけ以外、していません。

このブログ活動としても、この記事を公開している時点までに合計380記事程度書いてきて、個人で現役で活動している中では日本で一番LabVIEWについて記事を書いている自負があります。

そんな背景もあり広い意味で、プログラミングの情報を発信している身として、生意気ながら、最近の世の中の風潮について思うことを書いていきます。

※くれぐれも、以下の文章はプログラミングについて書いているものの、文章全体で必ずしもLabVIEWを前提としているわけではありません。

また、根拠に乏しいことも平気で書いている点は、あくまで素人の一意見ということでご了承いただければと思います。

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大前提、AIは便利

この記事を書いている2026年1月の時点では、たった数年前に発表されたChatGPTが瞬く間に世の中に浸透し、誰しもが「AI」に触れる機会を得ることができました。

世の中すべての人がプログラマー、というわけではないのでAIの使用用途をプログラミングに限定する必要はなく、情報を検索するなり、会議の議事録を作るなり、画像を生成するなり、多かれ少なかれAIの進歩の恩恵を直接的ないし間接的に受けている人は多いと思います。

そしてこの風潮は今後も続き、もはやAIの技術無しに世の中成り立たない、という状態になるのは確実だと思います。

いわゆるケータイが普及したのは自分が中学くらいになった時で、なかったころと比べると一気に様々なことが便利になりましたが、それよりももっと強烈なインパクトで、AIの出現、および世の中への浸透が進んでいて、とてもこれを否定することはできません。

その流れで、AIにより人間がやらなくても済むようになることも増えると思います。

人間がやると、時間がかかったり、間違えたり、人件費がかかったり・・・様々な面でマイナス要素があることを、AIは一瞬で、完璧に、「タダ働き」(実際は別の形でコストがかかるようになるのが目に見えなくなるだけだと思いますが)してくれるようになるので、これを使わない手はない、と思うのは自然なことです。

日増しにAIに使用されるモデルは進化し、質問の種類によっては、特定の分野の専門家に匹敵するような知識を持っているかのように回答を出してくれるようになっていて、プログラミングに限らず、様々な人間の仕事はAIに置き換わってしまう日が近い、と思われても無理ないと思います。

この状態に危機感を覚えるか、あるいは歓迎をするか、これは個人個人で様々な思いがあるにせよ、総じて「AIは便利」であることは間違いないです。

AIの進歩でプログラミングの知識は必要なくなる?

ざっくりとした前置きを長々書いてしまいましたが、本題を。

ここまで便利なAIが、意志さえあれば誰でも簡単に利用できる世の中になったことで、プログラミング学習は無駄になる、将来的にAIがすべてプログラミングをしてくれるから人間がやることはなくなる、といった情報(考え)を目にすることがあります。

これはもちろん、将来のことは誰もわからず、好き勝手に思っていることを書いていいという前提で書きますが、個人的には「人間が全くプログラミングの知識を必要としなくなるから学習する意味はない、ということにはならない」と思っています。

確かに、人間が直接プログラムを書くという機会自体は減ると思います。

個人的にも、例えばPythonでちょっとしたコード(自分で書こうと思えば書けなくないけれど時間はかかるような内容)を書くにしても、ChatGPTをはじめとしたAIに、「こんなことやりたいんだけれど」と具体的に書けば、明らかに人間が追い付けないスピードで、(今は)そこそこ正確なコードを書いてくれるので、これを土台にして自分でもコードを組む、といったやり方ができるので、「AIすごいな」と思うことは多々あります。

この意味で、プログラマーが楽をできるようになる、という観点では確かにその通りだと思います。

後述する内容にも関係しますが、プログラマー、いや、非プログラマーであっても、一からプログラムを作らなくても、ある程度やりたいことをAIに伝えれば、それをやれるプログラムが用意され、これを利用できます。

でも、こうした便利さを背景にプログラミングの知識は必要ない、ひいてはもう人間がプログラミングを学習する必要はない、と考えるのは疑問に感じています。

AIの恩恵を受けることを否定する意図は全くないですが、そこに頼りすぎることについての危険性があるのではないかと思っています。

プログラミング学習は不要、とまでは言えないと考える理由

AIが進歩してもプログラミング学習は不要とまでは言えないと考える理由は以下に挙げるものです。

(ちなみに、私はAIを活用することはあっても、AIそのものに詳しいわけではないため、以下に挙げている内容を見て「まだそんな時代遅れなこと考えている奴がいるのか」と感じられる方がいるかもしれません。そんな方からはぜひコメント欄でご意見いただければと思います。)

  • AIに「うまく」書いてもらうためには前提知識が必要
  • AIに全任せして安心と思える日は来るのか
  • AIが永続できるのか

これら3つの考えは、私が最初からこう思っていた、というわけでもないです。

検索したり見かけた情報の中での、色々な人の意見を見たうえで、今個人的にこのように考えている、というものであり、以下にそれぞれ書いていきます。

AIに「うまく」書いてもらうためには前提知識が必要

まず、AIにうまく書いてもらうためには、プログラミングの素養、前提知識が必要なのではないか、という点です。

将来的にどうなるかはともかく、少なくとも今は、人間が「こういうプログラムを書いて」というお願いをAIにして、それに答えてくれはしますが、このお願いの仕方でAIの出力の出来が変わっているのが現状だと思います。

大雑把に言うと、背景知識が全くない人と、背景知識を持ったうえでAIに指示を出す人と比べたら、後者の方がいいプログラムを教えてもらえるよね、という話です。

「プログラマーでもない私がAI使ってこんなプログラムを書けた」という記事なり情報なりがあって「だからAIを使えばプログラミングなんて学習する必要ないんだ」と言わんばかりの文章を目にしますが、これは誤解を恐れずに言えば、「その程度の知識でも作れるようなプログラム」しか作っていないという場合が少なからずあると思っています。

プログラムのレベルが低い、という意味ではなく、対象としているプログラムが「ありふれた」ものであって、そういったプログラムを書けるようになったからといって、他すべてのプログラムを「プログラミングの知識がない」人が構築できると思うのはかなり危なっかしい考え方ではないか、と思います。

この疑問の延長が、次に挙げた、AIにプログラム作成を全任せしていいと思える日が来るのか、という点につながります。

AIに全任せして安心と思える日は来るのか

確かに、AIはプログラムを書いてくれて、そこそこ動くものは作ってくれるのですが、それをそのまま何の疑問も持たずに実装し何かしらのアプリケーションとして実際に使用されるようになっていく、という将来は本当に来るのでしょうか?

AIが間違えてエラーを出すプログラムを作っても、そのエラーをAIに教えてプログラムを修正すればいい、という考え方もあると思いますし、実際にはそのような形で人が試行錯誤する、あるいはAI自身がエラーを自動で修正してくれるようになると思いますが、その結果自分で考えずにAIに指示されたとおりのプログラムを動かして一通りのエラーが解消された(ようにみえた)として、これを本番のアプリケーションとして使用した場合、予期せぬ不具合が起きた時に「どのあたりが悪いのか」などといった目星をつけるためには、やはりプログラム全体を熟知していないと早急に対処するのは難しいと思います。

そうなったらそうなったでまたAIに聞けばいいじゃないか、と思うかもしれないですが、常にAIにアクセスできるとは限らない(これは後に挙げる3つ目の理由でもありますが)ですし、AIがそのアプリケーションに対して最適な実装をしているわけではなかったり、そもそも「作った」側の人ですらプログラムの中で何をやっているかよくわからないようなアプリケーションを、世の中のありとあらゆる場所で使用されることに不安を覚えない方がおかしいとすら思ってしまいます。

この点から、AIがプログラムを書いてくれるのに100%任せる、任せられると思う日というのは(そう簡単には)こず、実装する人間が最終的には責任をもって、プログラムを完成させる、という形が一番理想的だと思いますし、それをするにはプログラマー側に求められるスキル(一からプログラムを書く)が変わり、別のスキル(プログラムを見直す、「ほかの人」が書いたプログラムを理解する)が求められるだけで、プログラミング学習が必要なくなるということは起こらないのではないか、というのが自分の意見です。

(AIの究極的な形として、プログラミングという分野に関しては、人間による凡ミスなどを徹底的に排除し、完全完璧なプログラムを書いてくれる、という状態が実現できるのかもしれませんが・・・専門の方がいればこのあたりの将来性についてコメントもらえるとうれしいです)

AIが永続できるのか

3つめの理由に挙げた、AIが永続できるかという点については、常にAIのシステムにアクセスできる環境が保証され続けるのか、という言い方もできます。

AIにアクセスするための環境(ネットワークなど)がダウンした時然り、ハードが障害を起こした時然り、何らかの原因でAIへのアクセスに制限がかけられた時然り、かなり大雑把な表現しかできませんが、AIを使い続けられることを前提として、「だからプログラミングの学習をする必要はないんだ」という考えはとても危険だと思います。

AIがどこでも利用できるような世の中を維持していくための電力的な問題をはじめとしたインフラについてや法整備、倫理面について、今後もこの便利な世の中を維持していく方向に動いていくとは思いますが、頼りきりになることへの不安もより大きくなっていくんじゃないの?と想像したりします。

MicrosoftのCopilotがまさに象徴していると思いますが、AIは「コパイロット=副操縦士」であって、主操縦士はあくまで人間側であり、副操縦士が(一時的に)いなくても進められるけれど、副操縦士の力も借りることでスムーズに進められる、という考え方で、AIを常にあるものと思わず頼りきりにならない、という感覚を持っておくのが、AIとの距離感としては程よいという気がしています。

おわりに

AIについてどちらかというとネガティブ寄りな意見も書いてきましたが、別にAIの進化を否定するつもりは毛頭ありません。

AIの力を活用し、自分でプログラミングの学習を進めるための良い教師になってもらう、といった使い方は大いにアリだと思います。

なんだかんだ書きましたが、すごく単純に個人的な思いを書けば、プログラミングをすることを通して得られる楽しさや達成感みたいな経験を直接する機会が失われてしまうことはもったいないなという思いで今回の記事を書いてみました。

プログラミングは、「やりたいと思ったことを形にする」ということを、老若男女問わず経験できる良い題材です。

AI活用の流れでいえば、LabVIEWだってNigelが搭載され、自力で学習するための専用の環境も整いつつあります。

(その影響で自分のブログなりYouTubeなりの発信が見られなくなるのは寂しいことですが(^-^;)

最終的には、やりたいことができる(+望みのパフォーマンスが出せる)のなら、本来はどんなプログラミング言語でもいいはずで、LabVIEWに限らずほかの言語でもこれからも「こんなこともう学ばなくていいよ」なんて思わず、みんな等しく学習できる機会が残り続ければいいなと思います。

何でもかんでも「AI」という単純な表現で書いてしまっている時点で自分の知識のなさを露呈してますが、あくまで「AIがやってくれるようになるから人間側はプログラミング学習は不要になる」という論調に対しての自分の意見をいかにもブログらしく書かせてもらいました。

来週以降は、これまで通りLabVIEWを中心とした記事を出していこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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